歯並びは演奏に影響するのか、とご心配いただく場合がございます。
マウスピースを唇に押し当てて演奏するような、トランペットやトロンボーンやホルンのような金管楽器や、リードを咥えて演奏するようなクラリネットなどの管楽器を演奏されていている方は気にされるようです。
このページでは、楽器演奏者の歯並びについてご紹介いたします。
■プロの演奏家なら歯並び治療を
歯並びが悪い事で、果たして演奏に影響があるのでしょうか?
その答えは、ご自身が求める演奏に対する姿勢によるとお答えしています。
例えばアマチュアの方や、趣味で楽器を楽しんでいる方であれば、さほど気にする必要はありません。
しかし常により良い表現力を求められるプロの演奏家であれば、歯並びを矯正治療しておくに越したことはありません。
プロの演奏家の方の場合、歯並びが悪い事で演奏に影響を与える事はありえるからです。
極端な出っ歯や受け口の場合、思うような演奏ができない可能性がありますし、基本的に管楽器などは前歯が綺麗に垂直に立っているほうが演奏がしやすいと言われています。
そのため、出っ歯などで傾斜がキツイと演奏しずらいと感じる方が多いようです。
また、プロとしてメディアに出演される方であれば、歯並びが悪いと海外での活動に影響を与える事があります。
日本以上に欧米社会では歯並びの良し悪しが一種のステータスとして取られています。
■矯正治療中に演奏はできるか心配な方に
矯正治療は基本的に歯の表面に矯正装置を付けて治療を行います。
そのため、慣れるまで違和感を感じる事が多く、演奏しにくいと感じるかと思います。
特にプロの方やアマチュア上級者の方などは、唇の違和感に演奏テクニックに影響が出ると感じるようです。
矯正装置に慣れるまでは、最低一か月はかかります。
コンクールや演奏会などの、大切な演奏予定がある場合は、予定が終わってからの治療をお勧めいたします。
デリケートな変化で大切な演奏会への影響が心配という方は、スケジュールに合わせて矯正治療を始められたほうが良いでしょう。
ただ、矯正治療は半年もたてば慣れてきますので、これから楽器を始められたいという方は半年たって慣れてからレッスンを始めるなどがおすすめです。
趣味で楽しく楽器をされているという方であれば、あまり神経質にならずとも矯正治療は始めていただけます。
■楽器演奏家向けの矯正装置はあるのか
マウスピースやリードがあるタイプの口につけて演奏する楽器を愛用されている方にはなるべく小さい装置での治療をお勧めしています。
また、取り外しができるような治療も場合によってはおすすめいたします。
ただし、成人になってからの治療の場合は、何本か歯を抜いて隙間を人為的に作り、歯をずらしていく治療が主です。
そのため取り外しが利く装置では治療に向いていません。
細かな歯のコントロールも難しくなってしまい、結果として治療の進行が遅れる可能性があります。
また、歯の裏側に装置を付ける治療があります。
この場合唇には違和感なく演奏できますが逆に舌が装置にあたりますので、タンギングなどのテクニックをしにくく感じるようです。
どちらの治療も演奏において一長一短ですので、歯科医師に相談し、納得する治療法を模索していきましょう。
■歯列矯正が終わった後の演奏のしやすさについて
矯正治療が終わると、一般的には歯並びが改善されることで、アンブシュアが安定するため演奏しやすいと感じる方が多いようです。
そのため将来お子様がプロの演奏者を目指されているなど目的があれば、積極的に矯正治療をされるほうが、長い目で見てプラスになる事が多いようです。
【お勧めの矯正歯科】
円山さくらぎ矯正歯科
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